I'm alive.
所用で会社を休んで品川にいた。
- 14:46 地震発生
ちょうど用事を済ませ、エキュート品川のトイレから出たところでゆらゆらと地震が発生。
阪神淡路大震災を大阪で経験していたので、当時と大差ない揺れに感じた。
大きな柱にしがみつき、近くにいた知らないお姉さん方と手を取り合って揺れがおさまるのを待ち、通話もWebも使えないのは分かりきっていたのでワンセグで状況を把握した。震源地宮城県、震度7、東京の震度は5強。
この揺れでは、電車は絶対に動かないだろうと予想しつつ、しばらくエキュート内をぶらぶらするも、普段履きなれないヒールのせいで足が痛くなった。
とりあえず座りたいと思い、ヨーグルト屋で飲み物を買って席に座っていると2回目の大きな揺れが来た。
お店の人もレジ金をまとめ始め、エキュートの店員から「エキュート内は商品が落下する危険があるので、駅コンコースに出てください」と言われたのでコンコースに移動。
なるべく大きな柱のとこに行こうと思ったら、その場所の天井は工事中でネットが貼ってあり危険そうだったので、改札横の壁際に座ってしばらく待った。
- 15:32 品川駅から出される
駅員から「駅構内は照明などの落下の危険があるので、駅から出るように」と言われ高輪口に向かおうとしたところで、「広場が広い港南口へ」との指示で港南口へ向かった。
避難する人達はみんな冷静でゆっくりと歩いていた。将棋倒しが起こらなくて良かったと思った。
バス乗り場は「運転休止」の張り紙が貼られ、回送のバスしかなく、色んなビルから避難してきた人でいっぱいだった。会社の旗やヘルメットを持っている人が多数。職場単位で避難している人達はこの非常事態で少しテンションが上がっていて、なんだか和気藹々としていた。管理職っぽい男性が「今日はもうこのまま帰っていい」と指示を出している。
一人でいる私には、今後どうするか指示してくれる人も地震の恐怖を話す相手もなく、頼りになるのはケータイだけ。必要な時に使えるようになるべく無駄に電池を使うのは避け、周囲の人の会話や漏れ聞こえるワンセグの音を頼りに密かに情報を入手した。
- 15:45 簡易充電池購入
みんなが買い求める前に、と思い携帯電話の簡易充電池を念のため購入。
ベンチに座って足を休ませていたけど歩くと痛いし、港南口側には靴を売っている店はなさそうで、最悪の場合は靴下で歩こうと思いファミマで無印の3足セットの靴下を買った。*1
港南口よりもお店や第一京浜がある高輪口の方が便利と判断し、高輪口へ移動することにした。
- 16:09 補給食購入
アトレ品川はビル内に入れたのでトイレに寄り、普通に営業しているクイーンズ伊勢丹で補給用に特売*2の板チョコを買った。
- 16:41 靴購入
高輪口のWing内のGreen Label Relaxingで靴を買った。どうせ買うならと靴を選ぼうとしたけどサイズがなくて、最終的にはサイズが合うものをテキトーに。ヒールで歩くことを考えれば何だっていい。
お店の人は私の様子を見ながら「通路側に靴を置いた方がいいかなぁ」なんて話していた。儲けや売上うんぬんよりも歩いて帰ろうとする人のためにはそうした方がいいと思った。
レジのお姉さんは「歩いていてお腹が空いた時の足しにしてください」と飴をくれた。ありがとう!
- 16:46 徒歩帰宅開始
うっきーさんに徒歩で帰ることをメールして第一京浜を歩き始めた。
すでに多くの人が歩いていて歩道は人でいっぱい、車道も渋滞。バスは動いていたけどすし詰め状態。
- 16:58 薬局で折りたたみ傘購入
あと3時間は歩くと予想して、夜からの雨予報に備えて折りたたみ傘を買った。
- 17:22 品川保健センター@北品川
「トイレあります」の貼り紙を見て、トイレを借りた。寒い上にスカートのせいでトイレが近い。なんで今日に限ってスカート&ヒールなんだろう。毛糸のパンツかレギンスが欲しいと思った。
- 17:36 池上通り
第一京浜から池上通りへ。品川からここまでも道は分かっていたけど、ここからは勝手知ったる道。ちょっと気分的に楽になった。
- 17:45 大井町駅前
バスターミナルは人があふれていた。町が少し変わったなぁとちょっと懐かしい気分で歩く。
- 18:02 ニコン 大井製作所前
顔を知っている男性を見た。おそらくレンズ系開発部のGMだった人だろう。
途中、第二京浜を横断したが、ここも徒歩帰宅の人でいっぱいで道路は渋滞。自転車が一番早いと思った。
- 18:25 方向が同じお姉さんをナンパ
ガソリンスタンドで「中原街道はどっちですか?」とお姉さんが尋ねている声が聞こえたので、「私、中原街道に行きますよ!!」と大きな声で呼びかけてご一緒することにした。天王洲アイルから洗足池まで歩いているそうで、池上通りから光学通りへ入り横須賀線の踏切を越えてから道が狭くなりだんだん不安になったそうだ。私もちょうど話し相手ができたし、道はバッチリ案内できるのでちょうどいい。
- 18:40 お姉さんと別れる
お姉さんから「お水や食べ物とか必要なものありますか?」と聞かれたけど、お茶もチョコも傘も電池もすでに入手済みの私はお気持ちだけ頂いて、お姉さんを無事洗足池まで送り届けた。
- 19:13 田園調布警察署
中原街道は丸子橋から先の信号が止まっているせいでほとんど進めず迂回を呼び掛けていた。田園調布警察署でトイレを借りた。公衆電話に並ぶ人、地図を見る人でいっぱい。
- 19:25 丸子橋
丸子橋を渡りつつ、町が暗いことに気付いた。武蔵小杉付近の新しいマンションは電気が点いている。橋を渡り切った信号機はお祭りの屋台のような発電機の音がしていた。
手袋がなくて手がキンキンに冷えてきたので缶コーヒーを買った。肉まんのケースは「加温中」の張り紙がされ、カップめんや水を買う人がいっぱい。
府中街道を渡ったあたりから町は真っ暗でお店は全て閉店。私の家も停電しているんだろうとちょっと不安になる。キャンプ道具や避難グッズの置き場所、帰ってからすることを考えながら歩く。
町は真っ暗だけど、富士通のビルは自家発電なのか明るい。駐車場の車で過ごしている人達もちらほら見かけた。ラジオも聴けて暖房もあって安心かもしれない。
- 20:19 帰宅
やはり電気は点かないし、水も出ない。
キャンプグッズは手が届かない所に置かれているので、手近にあったIKEAのキャンドルとお仏壇用のローソクを灯し、グルグル回す懐中電灯でケータイを充電しつつラジオを聞いた。
- 22:10 電気復活
電気が復活し、それとともに水も出るようになった。
テレビで震源地付近の惨状を目にして絶句。
さよならムルムル
午前中は近所の洗車場でうっきーさんと洗車&お掃除をし、さきほど我が家のムルムルがドナドナの旅に出ました。私は勉強の為お留守番ですが、いくつかのお店で査定をしてもらってどこかに旅立つことになります。
自転車イベントやキャンプそして週末のお買いものまで色々とお世話になりました。
もし、町で見かけたら無意識に手を振ってしまうかも。
バッタ君で尾根幹往復60km
ツール・ド・千葉をバッタ君で走れるか検討するために、尾根幹往復してみた。
バッタ君でお出かけするのは今年春のお花見以来。
ちょっと前にロードで尾根幹を走った時はそんなにキツいとは思わなかったけど、バッタではさすがにキツイ。
なんとか走れそうな気がしないでもないけど、とにかく自転車に普段乗れてないし、体力&脚力落ちてるし悩ましいトコロ。